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旅館とホテルの違いは?ゲストハウスや民宿など宿泊施設の種類を解説!

旅館とホテルの違いというと何を思い浮かべますか?

旅館は日本風の建物で和室、ホテルは洋風の建物で洋室といったイメージを持つ方がいるかもしれません。実際、旅館とホテルではルールやマナーに関して異なる点がいくつも存在します。

例えば、ホテルの部屋にあるスリッパで部屋の外に出るのはマナー違反というのはご存知でしたか?浴衣や部屋着で外へ出ることについても同様です。でも、旅館の場合には浴衣で廊下を出歩くのはOKです。それどころか、温泉街だと浴衣のまま街を歩きますよね。

このように、この記事は様々な宿泊施設の種類と、そのルールやマナーについて紹介していきます。

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旅館とホテルの違い

宿泊施設は日本の伝統である旅館、明治以降に西洋から入ってきたホテルの大きく2つに分けられます。現在日本には旅館は4万件、ホテルは1万件ほど存在しており、旅館は年々減少傾向にあって、ホテルは増加傾向にあります。

時代の流れ、ひとり旅の増加、そもそもの旅行市場の増大、格安旅行需要の増大やインバウンドの増加など様々な背景により、セキュリティが強固でプライバシーの保たれ、ひとりで泊まりやすく、安価なホテルが増加しています。新型コロナウイルスの流行に適応し、リモートワークのために昼間の客室を貸し出したり、一時隔離の場所としてビジネスホテルが活用される例もありました。

2018年に旅館業法が改正され、最低客室数、客室面積、設備に関する規制が緩和されました。以前はホテルは10室、旅館は5室という最低限用意しなければならない客室数が決まっていたのです。その規制がなくなったことにより、法律的な違いはなくなりましたが、両者には文化的な背景から様式やマナーに大きな違いがあります。

旅館とホテルの違いは、日本と西洋の生活様式の違いとほとんど変わりありません。

例えば、旅館では靴を脱いで客室に入るのに対し、ホテルは靴のまま入ります。玄関で靴を脱いで入る旅館も少なくありません。

また、日本には湯船に浸かるお風呂文化があるため、旅館には大浴場がありますが、西洋の方々はシャワーで済ませるため、ホテルには基本的に大浴場はありません。一部の日本のホテルには大浴場がありますが、これは日本人のニーズに合わせるために付けた日本のホテル独自のものです。

畳敷きの和室で布団で寝る(場合によっては食事も部屋で取る)旅館に対し、洋室でベッドで寝るホテルという違いも大きいです。そして、ホテルは素泊りが基本で、ルームサービスを頼まない限りは部屋でホテルが用意した食事をすることはありません。

以下にホテルと旅館の違いをまとめました。

法的には同じになっても、旅館とホテルの間にはこのように大きな違いがあります。おそらく皆さんのイメージ通りだったのではないでしょうか?

旅館の場合には館内は宿泊者の生活空間という概念のため、浴衣やスリッパで歩いてもよいとされています。一方で、ホテルは客室から一歩出るともうそこは外という概念のため、室内用のスリッパや部屋着で部屋の外へ出るのはマナー違反となるのです。

旅館いろいろ

旅館とホテルの違いについてはご理解いただけたでしょう。ただ単に旅館といっても、何をウリにしているかで分類されます。皆さんもおそらく聞いたことがあるはずなので、旅館の分類についてもご理解いただき、旅行プランの作成にお役立ていただきたいと思います!

①温泉旅館

観光で訪れる旅館といえばおそらく一番にイメージが沸くのではないでしょうか?観光客向けで、温泉と食事を楽しむことができます。多くの旅館に露天風呂がついており、大浴場で温泉に入れます。露天風呂付きの部屋に温泉をひき、部屋で貸切状態の温泉を楽しむことができる旅館もあります。

②割烹旅館(料理旅館)

割烹とは伝統的な日本料理に対する総称です。一流の料理人が腕を振るいます。落ち着いた雰囲気で、接待や会食に利用されます。まれに修学旅行生を受け入れてくれる割烹旅館もあります。

③観光旅館

観光地に立地し、主に団体客の受け入れを中心にしている旅館で、大浴場を備えています。修学旅行で使う旅館といえばたいていこれです。旅館によって修学旅行シーズンには学校の規模に応じて全館を貸切にするなどして対応してくれるため、一般のお客様を気にすることなく、夜にロビーで先生や友達と盛り上がった思い出をお持ちの方もいらっしゃると思います。修学旅行生を受け入れる旅館はシーズン中はほとんど修学旅行生のみに対しての営業になる一方、修学旅行生を一切受け入れないという旅館もあります。

④ビジネス旅館

都市部の主に駅前に立地し、ビジネス客向けに営業している小規模な旅館です。ビジネス客を対象にしているため、夕食を付けないプランを利用する客も多いのが特徴です。

旅館まとめ

以上のように、旅館にもいろいろと特徴があります。
「旅館といえば温泉!」というイメージもあるかもしれませんが、大浴場はあっても、それが温泉とは限らないので注意が必要です。「大浴場」を名乗っていても最大5名程度しか入れない小さいものかもしれません。また、食事を楽しみにしている方であれば割烹旅館を選んだり、料理に一定の評判がある旅館を選ぶ必要があります。

自分の要望を満たす旅館に泊まるために事前にリサーチしておくべきポイントは案外多そうですね!

ホテルいろいろ

旅館に様々な種類があるように、もちろんホテルにも様々な種類があります。立地やお客様のニーズに合わせて、ホテルにも個性がありますよ!

①ビジネスホテル

都市部を中心に立地し、出張目的のビジネス客にターゲットを絞ったホテルで日本特有のホテル形態です。駅近や高速道路の出口付近にも立地しています。シングルルームの比率が高く、食事は重視しないため、たいていは素泊まりか簡単な朝食付きになっています。売店や宴会場、大浴場は基本的に備えていません。料金が安価な設定のため、宿泊施設にお金をかけない観光客の他、近年は訪日外国人の利用も目立つようになりました。APA、東横イン、サンルート、ルートインなどの大手チェーンのほか、鉄道会社も運営するようになっています。

②リゾートホテル

観光、保養、スポーツの客をターゲットとし、ビーチや高原、湖畔など景色の良いところへの立地が目立ちます。部屋からの景色が1つのウリになっているホテルが多いです。長期滞在に向いていて、広々とした部屋が特徴になっています。プールやスパ、プライベートビーチやテニスコートにゴルフ場と、様々な付帯施設を備え、ホテル外へ観光に出なくても1日ゆったりと過ごすことができます。

③シティホテル

都市部に立地する高級な大型ホテルです。部屋数が多く、豪華で充実した設備が特徴で、大型の宴会場やプール、スパ、レストランにカフェ、多様なテナントも入っています。結婚式場を備えているホテルも多いです。宿泊以外にもレストランやアフタヌーンティーのみといった利用や、宴会場では結婚式、披露宴や企業のパーティー、ディナーショーなど様々な用途で利用されます。帝国ホテル、ホテルオークラ、ホテルニューオータニなどが有名です。

④カプセルホテル

都市部の繁華街に立地し、簡易的なベッドを提供しているホテルです。ビジネスマン、学生や訪日外国人など様々な人々に利用されています。男女を限定して利用しやすくしていたり、「ファーストキャビン」のように個性的なコンセプトを設定しているホテルも多くあります。

近年では「安心お宿」のように、コワーキングスペースを併設しているカプセルホテルが増えてきました。マットレスにシモンズ社のものを採用したり、カプセルの清潔感や広さ、機能をアピールポイントにするなど出張、フリーランスなど様々な客層に対応し、若者など様々なターゲットへ普及させていくため、「汚い、狭い」だったカプセルホテルも進化を続けています。

ホテルまとめ

ホテルの種類を紹介しました。節約旅行ならビジネスホテルやカプセルホテルを、リゾート地で忙しく観光するのではなくひたすらのんびりと過ごしたいならリゾートホテル、都市部で贅沢な時間を過ごしたいならシティホテルと目的によって使い分けることができます。個性あるカプセルホテルだと泊まること自体を目的にするのも思い出になるでしょう。

その他の宿泊施設

①ゲストハウス(ホステル)

ベッド以外の洗面台、お手洗い、シャワーが全て共用になっている宿泊施設です。バックパッカーなど、安価な旅行をする人々向けのため、料金設定はとても低くなっています。食事の提供はなく、タオルなどのアメニティもほとんど用意がありません。ドミトリーと呼ばれるベッドルームには二段ベッドがずらっと並んでおり、他のお客様と同じ部屋で寝ることになります。料金は高く設定されていますが、個室を備えているホステルもあります。ロビーの付近にリビングスペースが設けられており、他の宿泊者と一緒にご飯を食べるなどして交流することができます。訪日外国人の利用客が多く、私も何度か利用していますが、従業員の他には大学生くらいしか日本人をほとんど見たことがありません。

②民宿

海水浴場やスキー場などの観光地に立地する小規模な宿です。近年話題の民泊とは異なります。旅館と同様玄関で靴を脱いで入り、客室は和室、食事は2食付きが一般的で和食が提供されます。観光客をターゲットとしており、スポーツチームの合宿などで、チームで1つの民宿を貸し切る利用方法も浸透しています。多くは家族単位の経営です。

③ペンション

洋風の民宿です。立地は高原のリゾートやスキー場、海水浴場などの観光地にある小規模な宿です。外観、内装とも洋風で、客室はベッドにフローリングの洋室です。食事は2食付きの洋食が一般的です。民宿同様、多くは家族単位の経営です。

④公共の宿

国や地方自治体など公的機関が管理する宿泊施設です。比較的低価格な料金設定にも関わらず、ホテルとあまり変わらない食事やサービスレベルの宿も多いです。ほとんどの施設が誰でも利用できます。

⑤民泊

自宅や別荘、マンションなどに有料で旅行者を宿泊させる形態です。訪日外国人の増加による宿泊施設不足の対策として行われています。2018年に住宅宿泊事業法(民泊新法)が施行され、「人を宿泊させる日数が1年間で180日を超えないもの」と定められました。これを超えると旅館業法の対象となり、様々な面でハードルが上がってきます。現在、Airbnbのように、インターネットを利用して民泊の仲介を行うサービスがあり、修学旅行でも民泊を導入する学校が増えてきています。

旅館やホテル以外にも、時代の流れに合わせて様々な宿泊施設が誕生しています。他の旅行者と交流ができるゲストハウスはひとり旅にぴったりでしょうし、民宿やペンションも、団体で貸切にできればホテルや旅館に泊まるよりもより濃密な思い出を作ることができるかもしれません!

まとめ

さて、今回は旅館とホテルの違いについて紹介し、それぞれどんな種類があるのか、旅館とホテル以外の様々な宿泊施設について紹介してきました。

誰と行くのか、予算はどのくらいかなど様々な面と照らし合わせながら宿泊施設を検討していくと、ホテルだけではなく他にも選択肢が広がっていくでしょう。そして、あなたの要望に合った宿をきっと見つけられるはずです!

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