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添乗員になるのに必要な資格とは?添乗業務と必要なスキルも解説

添乗員というと、みなさんはどのようなイメージを持つでしょうか?おそらくは、スーツを着ていて、バスの中でマイクでいろいろ話している…というものではないでしょうか?もしかすると、修学旅行で楽しくお話しした!という方もいるかもしれません。

でも、見えないところで何をしているのか、いまいちイメージがつきませんよね…

さて、今回はそんな添乗員の資格や業務を紹介します!最後までお読みいただければ、添乗業務についてより具体的に理解を深めていただけるでしょう。

添乗員になるには「旅程管理主任者」を取る

添乗員は正式には「旅程管理主任者」と呼ばれ、旅程がスムーズに進むように管理する仕事であるほか、ツアーコンダクターと呼ばれるように、「団体の指揮者(団体のまとめ役)」としてお客様の旅行中のお世話をする仕事です。添乗員の業務は、「旅程管理」「団体のまとめ役」の2つに分けられます。

団体の人数によって添乗員の人数が変わり、そのリーダーを「チーフ添乗員」と呼び、その他の添乗員を「サブ添乗員」と呼びます。
「チーフ添乗員」はサブ添乗員の役割分担を行う他、幹事(修学旅行なら学年主任など中心になる先生)との情報共有や相談を行いながら行程を進めます。ちなみに、「サブ添乗員」であれば資格がなくても添乗業務を行うことができます。
「チーフ添乗員」として添乗業務を行うには、「旅程管理主任者研修」を受け、テストに合格しなければなりません。旅行会社や添乗員派遣会社に入社あるいは登録した場合には最初にこの研修を受ける場合がほとんどなので、学生のうちに取得する必要はありません。テストはそれほど難しくなく、不合格になる方がかなり珍しいくらいです。

それでは、添乗員の2大業務、「旅程管理」と「団体のまとめ役」について解説します。

旅程管理主任者研修についてはこちら↓

添乗員のお仕事は大きく分けて2つ

①旅程管理

団体旅行でもパッケージツアーでも、全てのツアーではあらかじめ「行程」が決まっており、それ予定通り進めていく業務です。「行程」とは訪問箇所の到着、出発時間だけでなく、ガイドの有無と合流や解散場所、宿泊施設の部屋、食事条件やメニュー、列車の座席、バス会社や台数、バスのタイプなどなど様々なものが含まれます。要するに、お客様と出発前に約束した内容のサービスを、お客様が受けられるように努め、それが叶わない場合にも可能な限り事前の約束通りのサービスが受けられるように対応するということです。

特に時間管理が最も重要です。バスを使った旅行の場合には渋滞等があり、なかなか予定通りに進むことがありません。行程表に記載のあった移動時間に無理があることが当日に発覚することもあります。自由行動に出たお客様が時間通りに戻ってこないこともあります。

行程が押している場合にはガイドに対し、元の予定より短めのガイディングをお願いします。添乗員の仕事はバスガイドとよく混同されますが、行程をコントロールするのが添乗員で、旅行会社や添乗員が決めた順番で時間通りに案内するのがガイドです。他にも自由行動の時間を削ったり、次の訪問箇所での誘導を工夫したりします。

交通混雑に対応してお手洗いの時間を確保することも重要なため、高速道路ではドライバーさんと相談しながら予定と異なるSAで休憩を取る判断をするのも添乗員です。

反対に、行程が早まっている時には自由時間を増やすなどして対応します。

添乗業務は常に時間と戦いです。だから添乗員になる資格の名前も、「旅程管理主任者」なのです。

②団体のまとめ役

全てのお客様が快適かつスムーズに行程を進めて旅行を楽しめるように、お客様に協力を求めながら先頭に立って団体を動かしていくのも添乗員の重要な仕事です。

中でも、人数確認はとても重要です。「駅や空港を歩いているうちにお客様がはぐれてしまった!」となったら大変です。集合する時やバスに乗る時にはお客様を置いてけぼりにしないため、必ず人数の確認を慎重に行います。

次に、お客様の安全確保です。交通事故や他の観光客とのトラブル、立ち寄り先でのトラブル気をつけ、対処するだけでなくお客様の体調にも気を配ります。体調不良で離団者を出さないように、お客様がお疲れの様子なら行程を早めて、予定よりも早くホテルに入れるようにしたり、長時間歩く観光の場合には休憩を多めに取るような調整も求められます。

体調を崩さないようにするために天気にも注意します。暑くなるのであれば水分補給を促す、昼は暑くても夕方冷えるのであれば上着の持参を呼びかける、にわか雨の予報なら折り畳み傘の持参を呼びかける、雨天時や暑い日には屋外での自由散策の時間を減らすなどの調整、丁寧なお声かけができるとトラブルの発生を抑えることができます。

参考:日本添乗サービス協会

添乗員に求められるスキル

添乗員に求められるスキルとしては

・気配り、お客様の表情、気持ちに気づき、読み取る力
・地図を読む力
・早起き
・時間管理
・優先順位をつける力
・敬語
・英語

添乗の時には朝が早いため、早起きの習慣は普段から身につけておく必要があります。
業務中は行程をスムーズに進めつつも、お客様の満足度を高めるために同時にあらゆることを考えなければなりません。渋滞などのトラブルに対応したり、お客様の様子から求めていることを察知したり、要望を伺うなどして優先順位を瞬時につけながら業務を進めていきます。
初めて歩く道をお客様を連れて歩くこともあるため、事前に地図を見ておき、それをもとに案内できるような地図を読む力も必要になります。

読書などで身につけられる考え方もありますが、現場で経験を積んでいくうちにノウハウが身についていく場合がほとんどのようです。

まとめ

今回は、添乗員になるための資格、添乗員のお仕事、添乗員に求められるスキルについて解説しました。
旅行業界を目指す方の参考に少しでもなれば嬉しいです。

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