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世界遺産検定取得のメリットと勉強法!旅行業界のお仕事で役立つ資格

旅行業界を代表する資格といえば、旅行業務取扱管理者ですが、それに次いで旅行業界で働く人々に人気なのが世界遺産検定です。

世界遺産の多くはその国や地域を代表する観光地になっているため、世界各地の観光地について学べるこの検定は実務に直結し、役立つ試験であることから、2級以上を取得していると一目置かれる存在になります。

この記事では、世界遺産検定の取得のメリットや、試験の概要、攻略法を紹介していきます。

世界遺産検定取得のメリット

海外旅行が好きな方の中には、「勉強しているだけで楽しい!」という人もいます。
その一方で、旅行業界で働く人々にとっては必須、あるいはあると大きく役立つ知識になるため、仕事を効率よく進めたり、幅を広げていくことに役立っています。

その他にも世界遺産検定取得のメリットはたくさんあります。

・大学、短大入試で優遇措置が受けられる
・就職、転職でアピールポイントになる
・実務に直結する知識が得られる
・世界中の観光地の知識を有していることの証明になる
・グローバルな視点を持っていることの証明になる
→旅行が楽しくなる!!

取得級や大学、短大によっては入試において優遇措置を受けられる場合があります。
就活においては、観光、航空、商社、マスコミ、教育などの業界で強みになりますし、JTB、KNT-CTホールディングス、日本旅行などの旅行会社では“社内推奨資格”としています。

世界遺産検定には1級保持者である俳優の鈴木亮平さんをはじめ、本村健太郎弁護士、雅楽師の東儀秀樹さん、アナウンサーの徳島えりかさんなど、俳優、お笑い芸人、アイドルなどさまざまな有名人が挑戦しています。
合格者の中には海外での活躍を目指す人、国内外で活躍している人々が多く、世界に飛び出すために必要な一般教養となる試験です。

世界遺産検定の概要

世界遺産検定は2006年にスタートして以来、累計の受験者数は20万人を超え、注目度が上がり続けている検定試験です。
2014年からは文部科学省の後援を受けることとなり、政府からも注目される試験になりました。
だからこそ近年、検定の内容が直結する旅行業界での採用活動でも注目される資格の1つになっており、年に3回の試験が行われています。
感染症の影響を受け、オンラインでのCBT受験のみとなっていましたが、2023年度からは公開会場受験も復活しています。

公式HPには
「人類共通の財産・宝物である世界遺産を通して、国際的な教養を身につけ、持続可能な社会の発展に寄与する人材の育成を目指した検定」
という記載があり、「人類共通の財産」である世界遺産1つ1つについての知識だけでなく、世界遺産の理念、認定の条件や登録までの流れについても深く学ぶ必要があります。

「みんなの宝物をみんなで守ろう!」「そのための知識をつけよう!」
という内容になっているんですね。

概要は以下の通りです。

3級
学習内容:世界遺産条約の理念の理解、世界の代表的な世界遺産
出題範囲:日本の全遺産+世界の代表的な遺産100件
出題方法:選択式60問
試験時間:50分
合格基準:100点満点中60点以上
合格者割合:半数は高校生と大学、専門学生
受検料:5,400円(公開会場試験)、6,200円(CBT試験)
2級
学習内容:世界遺産条約の理念や関係機関について理解、各地域を代表する世界遺産
出題範囲:日本の全遺産+世界の代表的な遺産300件
出題方法:選択式60問
試験時間:60分
合格基準:100点満点中60点以上
合格者割合:社会人と大学、専門学生で9割を占める
受検料:6,500円(公開会場試験)、7,300円(CBT試験)
準1級
学習内容:世界の多様性を理解し、様々な視点から世界遺産の多様性を学ぶ
出題範囲:日本の全遺産+世界の代表的な遺産700件
出題方法:選択式60問
試験時間:60分
合格基準:100点満点中60点以上
受検料:7,600円(公開会場試験)、未定(CBT試験)
1級
学習内容:世界遺産条約の理念や諸概念、関係機関について理解、全遺産の普遍的価値
出題範囲:世界遺産全件
受験資格:2級認定
出題方法:選択式90問
試験時間:90分
合格基準:200点満点中140点以上
合格者割合:8割は社会人
受検料:10,900円(公開会場試験)、11,800円(CBT試験)
マイスター
学習内容:世界遺産条約の理念や諸概念の理解、世界遺産に関する諸現象について自分の意見を持つ
出題範囲:世界遺産全件
受験資格:1級認定
出題方法:論述3問
試験時間:120分
合格基準:20点満点中12点以上
合格者割合:95%程度は社会人
受検料:20,400円(公開会場試験)※CBTは実施なし

2級でも合格率は約半数なので、ものすごく難しい試験というわけではありません。
大学生の時間のある時に勉強して、就活や仕事に大きく役立てていきましょう。

参考:https://www.sekaken.jp/each_grade/criterion/

世界遺産検定のおすすめ勉強法

講座や塾は不要!公式テキストのみでOK!

当然ですが、公式テキストを用いれば試験範囲全てを簡単に網羅することができます。
毎年夏に世界遺産の新規登録があるため、時期によってはニュースをチェックしておくことも必要です。

ただ、基本的には公式テキストを毎日パラパラめくっていれば十分なインプットになるので、そのほかの余計なものには手を出すことなく、公式テキストだけを用いて学習を進めていきましょう。

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まずは過去問から始める

おすすめの勉強法はまず過去問から始めることです。
ゴールをはっきりと認識することによって、たどるべき道筋が見えてきます。
ただ、いきなり過去問から始めても難解で、やる気をなくしてしまいそうという人は、1周だけさらっとテキストを眺めてからでもいいと思います。

最もやってはいけないことは、インプットが不十分だからと、過去問(=アウトプット)に手を出さないことです。
倒すべき敵の姿を理解できているからこそ、敵を倒すのに必要なトレーニングを効率よく行うことができます。
つまり、出題形式や内容を把握しておくことで抑えるべきポイントがわかり、インプットの効率をグッと高めることができるのです。

初めに過去問を解いたら、公式テキストを何周も繰り返します。
通勤や通学の電車内、休み時間を効率よく使いましょう。
60分程度のまとまった時間が取れる休日などには過去問を解きます。
過去問題集を3周くらいはやっておくと、出題形式やよく出る問題が体に染み付いてきます。
1問1問を頭で考えなくても自然に体が動いて回答できるという状態になってくれば、もう合格は間違いないと言えるでしょう。

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まとめ 合否の分かれ目はやったかやらなかったかだけ

世界遺産検定は、1級までは出題内容が全て公式テキストに載っています。
つまり、公式テキストの内容を全て理解できていれば不合格はあり得ない試験なのです。

それでも、2級の合格率は50%です。
合格者、不合格者の違いは何だと思いますか?
答えは単純、努力量の違いです。
本を読んでその内容を理解することは、所要時間の差はあれど、誰でもできます。
合否の差は、勉強したか、していないかの差でしかないのです。

結局は、行動力の違いです。
知識がないまま働き始めた人は、業務内容を覚えながら観光地の知識も身につけなければならないのでとても苦労しています。
本気で旅行業界を目指していて、あるいは旅行業界で働いていて、活躍したい、稼ぎたいと思っているのであれば、自己投資はするべきです。

今すぐ、世界遺産検定に挑戦しましょう!
大学生、旅行業界で働いている方ならまずは2級からの挑戦がおすすめです!

参考(世界遺産検定公式HP):https://www.sekaken.jp/

 

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