函館本線普通列車1泊2日の旅!山線の魅力と沿線グルメを満喫

観光地
記事内に広告が含まれています。

お盆休みが明けて人々が仕事へ戻り始めた8月3週目、旅行者が減り、ホテルも安くなるこのタイミングを利用して、函館本線を函館から札幌まで全て普通列車でたどる旅をしてみた。

途中下車をしながら各地の名物を味わい、景色を楽しみ、温泉も楽しみながら1泊2日をかけて札幌を目指す。

函館本線について

さて、函館から札幌を鉄道で目指すには途中の長万部から2つのルートに分かれる。室蘭本線と千歳線を経由する通称“海線”とニセコ、小樽を経由する函館本線の通称“山線”である。特急北斗号が通り、本数が多いメインルートとなっているのは“海線”の方で、“山線”は普通列車のみで、長万部から小樽へ向かう列車は1日4本しかなく、そのうち1本は倶知安止まり。通勤時間に2本程度しか札幌へ直通する列車はなく、ほぼ全ての列車が小樽止まりで、札幌へ向かう場合や、札幌から小樽より先の余市やニセコといった場所へ向かうには小樽で乗り換えが必要になる。

山線では廃止になる駅が増え、駅間1つ1つがとても長い。車両は最近新型に置き換わり、車内にはトイレもある。無人駅がほとんどで、売店どころか自動販売機すらない駅も多い。ほとんどが山の中を走るため、携帯の電波が時々途切れる。“地方ローカル線感”を存分に味わえる路線といえる。

函館駅からスタート

前夜に飛行機で函館入りし、朝市で朝食をとってから普通列車の旅のスタート。15年前なら、北斗星などの夜行列車で函館で途中下車なんていう列車旅ができたものの、今は叶わず残念。

ちなみに、きっぷは通常の乗車券ではなく「北海道&東日本パス」を利用。11,530円で7日間、JR北海道と東日本の在来線普通列車が乗り放題になるというもの。青春18きっぷと異なるのは、青い森鉄道、いわて銀河鉄道、北越急行も乗車できること。この利点を活かして、函館本線旅の後で札幌から東北へ飛行機で短距離移動し、東北の列車旅も楽しんだ。

実は前夜から雨が続いており、函館駅付近は降っていなかったものの大沼公園付近で大雨のため、函館本線の函館〜森間のほとんどの普通列車は運休となっていた。私が乗る予定にしていた列車のみが奇跡的に運行するとのことで予定通りに乗車。8:23に函館駅を出発。通勤、通学の利用者が多く、車内は定員に近い状態になっていた。

新函館北斗までは順調だったが、ここからなかなか出発しない。私は初めて乗る列車の前面展望を楽しもうと最前にいたので、ここで慌ただしく無線のやり取りをする運転手の様子もよく見える。

新函館北斗ですれ違うはずの対向列車が遅れているらしい。新函館北斗から先は単線なので、こういう地方ローカル線では、対向列車の遅れの影響を受けるのはよくある話。その後も、大雨のため徐行運転で進む。すぐそこのはずの大沼公園がなかなかに遠く感じる。この日の新函館北斗〜大沼公園はたしかにとてつもない大雨で、視界がほとんど見えない。

森駅

大沼公園を抜けると雨上がりの夏の北海道の景色が広がり、大沼や駒ヶ岳の壮大な姿を眺めることもできた。40分くらい遅れて森駅に到着。本来であればここですぐに出発するはずだったのだが、遅れに伴い、本来予定していなかった特急列車の通過待ちを行うとのことで15分程度という長時間停車が偶然に発生。函館や新函館北斗から大沼公園より先の区間まで乗り通す乗客は鉄道旅好きの観光客しかほぼいないようで、乗客が一斉に途中下車していかめしを買いに行く。もちろん私もそのうちの1人。森駅で時間が取れそうになく、いかめしは諦めていたのでラッキーだった。

遅れていた北斗号の通過待ちを見て、仕切り直しで出発。

長万部温泉に入る

森を出ると順調にこの列車の終点である長万部に到着。定刻は10:51だったが、11:30くらいになった。新函館北斗〜長万部間も特急は1時間に1本あるが、普通列車は1日に6本程度しかない。大沼公園止まりや森止まりもあり、函館〜長万部を通しで運行するのは3本という希少さなのである。

長万部といえばかなやのかにめしであるが、なんとこの日は臨時休業。お盆や年末年始に定休日返上で営業することが多い観光地のお土産店や飲食店などは、それらの翌週に臨時休業しがちという例に漏れず、今回は断念。

15分程度歩いて駅の反対側にある長万部温泉で日帰り入浴。500円で本格的な温泉に入れてとてもいい気分転換になった。タオルは有料だが、シャンプーとボディーソープはある。築何十年という建物なので古さは目立つが、人の心の温かさと温泉は全く衰えない。長万部にきたらかにめしだけで終わらせずに日帰り入浴だけでも訪れてみるのはおすすめ。

そして、問題になるのはランチである。いかめしはあるものの食べる場所がなく、ゴミをどこに捨てるかという問題もあり、夜にホテルでゆっくり食べたいと思っていた。

温泉から駅に向かう途中でラーメン屋を発見。ラーメン「こだわり」。そういえば、前夜に函館ラーメンを食べ損ねたことを思い出し、塩ラーメン700円をいただくことに。本当に美味しいグルメとの出会いはこのような偶然が引き寄せるのかもしれない。全国各地から店主が実際に味わって取り寄せた材料で作るラーメンは最高の味であった。

山線で一気にニセコへ

13:29長万部発。いよいよ山線の旅が始まる。そもそも、なぜこの旅を企画したかといえば、新幹線の札幌延伸でこの区間がバス転換の方針となったため、廃止される前に乗っておきたいという気持ちからだった。現状、北海道新幹線の札幌延伸は2038年度末の見込みとされており、長万部〜小樽間のバス転換も不透明な状況である。

長万部からは地元の学生や買い物などで利用する地元のシニア層と観光客のバランスのとれた割合で、途中駅で人の入れ替わりはありながらも地元の利用者と観光客の割合は半々のように感じた。

この区間では山の中を抜けていくこともあって背の高い木々の合間を縫うように走る。トンネルも多い。駅が近くなると視界が開けて建物が少し見えるといった具合である。2両編成の座席は常にほとんどが埋まっているような状態でニセコまで到着。この時点で14:45。

ニセコでは降りる人が案外少ない。滞在3時間のニセコ滞在はこんな感じである。

駅ナカの観光案内所でレンタサイクルを借りて観光へ出発。観光中に大きな荷物を預かってくれるのもとてもありがたい。20分程度で高橋牧場へ到着。ソフトクリームやチーズタルトなどをいただいて、道の駅ニセコビュープラザへ。野菜などの生鮮食品の直売が多く、時間的に飲食店も閉まっていたのでお手洗いくらいで自転車を返却。残った1時間ちょっとの時間で駅前のスーパー銭湯「綺羅乃湯」へ。お風呂は温泉で露天風呂やサウナもあり、ちょっといいスーパー銭湯といった感じ。大人600円でタオルは別料金。地元の常連さんのような利用者が多かったが、電車の待ち時間に一息つくのには最高の施設だった。Wi-Fiがある畳敷の湯上がりスペースでリラックスしてから駅へ戻る。

倶知安で宿泊

ニセコで宿泊とも迷ったものの、アクセス面と料金面を考えて宿泊は倶知安へ。

宿泊したのはトリフィートホテル&ポッドニセコという、倶知安駅から路線バスで約6分の場所にあるのでこの周辺ではアクセスは悪くない。歩いても25分なので、私は倶知安訪問が初めてだったので街歩きがてら歩いてみた。駐車場も33台(要予約)あるので、ほとんどのお客様は車で訪れていた模様。

“ポッド”と呼ばれるちょっと広めのカプセルのような寝室が中心であるものの、ツインルーム、定員4名のプレミアムルームもあり、一人旅や出張の方だけでなくカップルやファミリーでの利用も目立つ。ポッドのお部屋は完全に男女がセキュリティで分かれていて女性の一人旅でも安心。実際、一人旅らしき若い女性もいた。

隣にスーパーがあるので、晩酌用のお酒やおつまみ、翌日の飲み物などの調達ができる。私は夕食用のサラダと味噌汁を購入し、いかめしとともに夕食としていただいた。ホテル内にはレストランもあるものの、持ち込み飲食可能なラウンジがある。そこには熱湯があるので味噌汁やカップ麺も作れて便利。

コインランドリーや乾燥機、自動販売機もあるので、長旅だった私はこのタイミングで洗濯。ランドリーや乾燥機はもちろん有料。ポッド内にはハンガーが4本あったので活用して一晩干しておいたもののやはり乾きにくい。洗濯するならチェックイン後すぐか、乾燥機をフル活用するのがおすすめ。

大浴場もあって、夜も朝も入れる。サウナはないが十分な設備ではないかと思う。アメニティ類はフロント横に歯ブラシなどが最低限あるだけなので、やはり持参がおすすめ。館内着とタオルはある。

そして嬉しいのが朝食。北海道食材がしっかりと揃っている。個人的に嬉しかったのはとうもろこし、じゃがいもがシンプルに茹でただけの状態で出されていたこと。北海道の大地で育った野菜の本来の旨みをしっかりと味わえた。もちろん、ご飯にパン、サラダ、肉に魚、カレー、和洋中のおかずなどメニューは充実している。朝6時から会場が空いているのも嬉しい。

ポッドに宿泊し、8月3週目の水曜日の宿泊というのはあるが大浴場があり館内着も付いていて、1泊朝食付きで7,650円というリーズナブルな宿泊代金であった。

楽天トラベル: トリフィートホテル&ポッドニセコ 宿泊予約
トリフィートホテル&ポッドニセコ、自然豊かなニセコでリーズナブルにリゾート気分を満喫!、JR倶知安駅から路線バスで約6分、駐車場:有り 33台 無料 要予約 ※お気軽にお問い合わせください

小樽を半日観光

翌朝はお隣の比羅夫駅まで朝ラン。左に羊蹄山、右にニセコという絶景の中での最高に気持ちのいいランニングに。比羅夫駅には旧駅事務室を活用した民宿があるが、人がおらず休業日かな?という感じ。往復13キロ。走った後のシャワーも最高に気持ちのいい朝に。

この日は路線バスで倶知安駅へ。9:34発の小樽行き普通列車には観光客や地元の学生も多数おり、座席はほぼ埋まっている。余市では降りた人も多かったが多くの観光客が乗ってきた。そんなにホテル多かったっけ?もしくは小樽や札幌に遊びに行く余市住民の方々?

小樽駅はホームの端の方に小樽の街の歴史を解説した展示があって、観光客にスルーされてしまいがちだが、ちゃんと読んで頭に入れてから街に出ると、街歩きがより面白くなる。

小樽駅からは三角広場を通って、ずっと行きたいと思っていた“若鶏時代なると小樽本店”へ。小樽名物となった若鶏半身揚げを味わえるお店でお昼時には行列ができる人気店。お店に着いたのが11時なので待ち時間なく着席。座席に着いたらメニューを見て注文内容を決めて、お席にある番号札を持ってレジに行き、注文と会計をするという独特のスタイル。会計を済ませたらお席で待っているとお料理が運ばれてくる。
私が注文したのはランチ限定の半身揚げ定食1,300円。存在感も食べ応えも抜群の半身揚げにご飯と味噌汁がつく。見た目からしてボリュームがあるように感じられるが、鶏肉なので油はサラッとしていてくどくないので適度な塩気でどんどん食べ進めてしまった。

その後は手宮線跡地を歩き、運河へ。手宮線は北海道で最初の鉄道で道内で採れた石炭を小樽港へ運ぶための路線であった。明治から大正は鉄道の主な役割は貨物輸送だったため、貿易港の小樽に最初に鉄道が通ったのは納得ではないか。廃線となり、今は公園なのでもちろん線路の上で写真撮影もOK。倉庫のあたりは外国人にも人気のスポット。季節的には外れているがどうしても蟹が食べたくて、出抜小路の“運河家”というお店で蟹饅をいただく。お隣の運河ターミナル内にて白い恋人ソフトと“桑田屋”の「ぱんじゅう」も味わう。「ぱんじゅう」は明治時代に小樽で生まれたパン生地であんこを包んだパン生地で作るおまんじゅうのこと。国際貿易港として明治の早くから栄え、北海道内ではいち早く西洋文化が入ってきた小樽ならではのお菓子。

札幌でゴール

最後はせっかくなのでまだ乗ったことがなかった快速エアポートのuシートで札幌へ。えきねっとで予約し、チケットレスで乗車できる。進行方向左側の窓側席を確保し、海を見ながら札幌を目指す。35分程度の旅であったが、素晴らしい体験であった。

この後はすすきののホテルにチェックインし、エスコンフィールドで野球観戦。翌朝は丘珠空港から三沢へ飛び、東北の鉄道旅へと続いていく。

旅費を抑えたい人必見!ホテル予約でポイ活「ハピタス」を活用すべき理由
同じホテルに泊まるならもっとお得に宿泊予約できる方法はないかな?と考えたことはありませんか?ハピタスを活用すればホテルの宿泊料金に数%のポイントが貯まるため、旅に出るたびにポイントが貯まります。ハピタスは旅好きには必須のツールです。
【新札幌駅前】ホテルエミシア札幌で北海道グルメの絶景朝食を満喫
ホテルエミシア札幌は駅近、スパあり、最上階のレストランから市内を一望しながらの朝食バイキングありと、忙しいあなたに癒しとくつろぎを与えてくれるホテルです。札幌のホテルが多すぎて選べずにいるなら、まずはエミシアに泊まってみませんか?

コメント

タイトルとURLをコピーしました