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旅行会社の職種は様々!ミスマッチを防ぐために職種を解説

ミスマッチの大きな原因の1つ、それが仕事内容です。
入社した会社、配属先、職種によって、同じ旅行業界でも全然違う仕事をすることになります。

仕事で様々な場所へ行ける添乗員や、街中のカウンターでのお仕事への憧れを持つ就活生は多いでしょう。
しかし、それらは旅行業界の仕事のほんの一部でしかありません。

この記事では、裏方の職種も含め、旅行会社で一般的に存在する「職種」について紹介していきます。

職種は団体・個人で大きく違う

旅行会社にも様々な種類があり、それぞれの業態によって特有の職種があります。
「A社にはあるけどB社にはない職種」というのが多くあります。
ここでは大体の会社にあるであろう職種について解説していきます。

職種は会社にもよりますが
・団体旅行部門
・個人旅行部門
・内勤
の大きく3つに分かれます。

団体旅行とは企業、自治体、学校などの組織が行う旅行のことです。
個人旅行とは家族、友達、ひとり旅などが当てはまります。人数で定義が分けられているわけではなく、大人数が参加するパッケージツアーも個人旅行になるのでご注意を!「個人」「団体」という呼び方はあくまでも業界用語なので、社外の人には使わないよう気をつけましょう。

①営業(法人、自治体、学校、提携販売)

旅行会社の営業といっても、営業先は多岐にわたります。入社すると大抵は法人(自治体含む)、学校といった各ジャンルから1つを担当する場合が多いですが、地方の小さな支店などに配属になった場合には学校も法人も両方担当する場合も少なくありません。

法人、学校以外だと関係機関や他の旅行会社への営業があげられます。
収益となる手数料UPの交渉をしたり、修学旅行等の団体向けに宿泊施設の提供を求めたり、
提携販売(他社のツアーの販売を行い、販売手数料で利益をエル方法)の交渉を行うなど多岐にわたります。

②個人旅行販売(街中の店舗のカウンター)

街中やショッピングセンター内の店舗でお客様と対面販売をしています。
パンフレットがずらっと並んでいるお店に皆さんも一度はいったことがあるのではないでしょうか?

近年はインターネットでの旅行申込が増加していることから店舗は減少傾向にあり、新型コロナウイルスの感染拡大によってその動きは加速しています。しかしながら、「プロに相談したい」という要望は根強く、店舗からテレビ電話を活用して各方面に精通したプロフェッショナルに相談ができるシステムを導入している会社もあります。テレビ電話活用のメリットは混雑時にお客様を待たせずに済むことやその方面のプロに任せることで満足度を上げられることなどです。

季節ごとに届くパンフレットを整理するという力仕事も存在します。届いたパンフレットの裏に店舗のハンコを押していく地味な作業もあります。

それでも、人と話すことが好きであったり、自分自身の旅行の経験を活かしたいという人にとっては楽しい仕事になると思っています。とはいえ、時代変化に合わせて店舗は全てなくなり、オンラインで旅行相談という形になるかもしれませんね。

カウンター業務については以下の記事で詳しく解説しています。カウンターで働く現役社員からの生の声も入っていますよ!

③手配、内販、デスク

「縁の下の力持ち」です。この人たちの支えがあるからこそ、営業活動、旅行の実施がスムーズに進んでいます。

「手配担当」「内販」「デスク」など会社や支店によって呼び方は様々ですが、だいたいこの3つの呼び方なら業界内ならどこでも伝わります。仕事内容としては団体旅行なら営業担当が獲得してきた旅行案件で実際に予約を取る(手配する)こと、入札前に宿を探し、仮押さえすることやバス会社から見積もりを取ることが中心です。支店によっては経理の業務が含まれる場合や一般のお客様向けカウンターを設置している支店では②の仕事を兼ねる場合もあります。

その他支店の事務作業も行います。
備品の発注、各団体や顧客の手配内容の管理、電話対応、来客時のお茶出しなどです。

以上の仕事を営業マンが全てこなしていくと毎日毎日長時間の残業が必要になってしまいます。
手配担当がいることで業務を効率化できているのです。

④仕入

宿泊、航空、JR、私鉄といったジャンルに分かれます。
それぞれが、全国にある各事業所、支店との窓口になります。

例えば、JRでは団体旅行で新幹線を利用する場合には各支店から申込書を集め、まとめてJRに提出しています。
JR券を発行することができる業者や支店では、個人のお客様や顧客企業の出張や個人的な旅行、職場旅行程度の規模であれば支店で発券する場合が多いです。

航空会社に対しても、航空仕入といった部署が存在し、各社との窓口として各支店や営業所からの申し込みを受け付け、航空会社に依頼し、その後の修正、変更等の手続きもこの仕入を通してやりとりします。

宿泊の仕入担当は各地に存在します。例えば「京都仕入」であれば京都の旅館ホテルの方々とやりとりを重ねています。
航空仕入と同様に、支店等と各旅館、ホテルとの間に立ってやりとりを行っています。

⑤企画・造成

パッケージツアーを造成している会社には、そのツアー商品を作っている人たちが当然います。トレンドを捉えながら各シーズンにあった商品を企画しています。会社によっては自分で企画したツアーに自分で添乗することもできます。お客様の反応やアンケートの回答などが大きなやりがいになっています。

⑥経理、人事、総務

会社なのでやはりこれらの仕事もあります。営業志望で入社したものの配属が経理だった…ということもあります。営業を数年経験したところで突然人事へ…という先輩もいました。会社に入る以上は、特に大きな会社であればあるほど、自分が望んだ仕事ができるとは限らないということは頭に入れておく必要がありそうです。

経理の場合にはほとんどは専門学校等で経理を学び、経理志望で入る人が多いようです。

まとめ 細かい業界研究でミスマッチを防ごう

旅行業界の職種について紹介しました。冒頭でも述べましたが、これでも一部です。
同じ学校営業でも会社や配属先によって仕事内容には少なからず差があります。
まずは、興味ある会社の、興味ある職種の人に会って話を聞いてみるといったこともいいかもしれません!

もっと業界研究を深めていきたい方は別記事で旅行業界での就活や仕事について解説しています。

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