2025年10月、機内持ち込み手荷物のルールが変わったのをご存知ですか?
大きく変わった点は以下の2点
・モバイルバッテリー内蔵のものは座席下に収納し、常に目の届く位置に置いておく。座席上の収納棚に入れるのは禁止
・液体物も座席下に収納し、常に目の届く位置に置いておく。座席上の収納棚に入れるのは禁止。
昨今のモバイルバッテリー発火事故の多発を受けて、以上のようにルールが変わりました。今回はこの変更点に限らず、モバイルバッテリーの機内持ち込みのルールについて細かく解説していきます。
2025年新ルール
モバイルバッテリーを内蔵する製品(スマートフォン、タブレット、パソコン、ワイヤレスイヤホン、携帯型充電器、スマートフォン等電子機器の予備バッテリーなど)を機内に持ち込む際に、座席上の収納棚に入れることが禁止になりました。収納棚に入れたモバイルバッテリーが飛行中に発火する事故が発生したためです。リチウムイオン電池を含む製品は、常に目が届く位置に置き、発熱するなどの異常が見られた場合にすぐに対応できるようにしなければなりません。
また、座席にあるコンセントを用いた離着陸体勢の間の充電についても厳しく制限されます。充電中に発熱する場合が多いのが理由です。離着陸の体勢で乗組員も着席してシートベルトを着用していなければならない状態の時に発熱などの異常が発生してしまうと、対応できなくなってしまいます。
機内での充電は常に目の届く場所で行う必要があります。特に、充電して使うタイプの充電器を用いてスマートフォン等を充電する場合には特に注意が必要です。地上ならまだしも、空の上で発火してしまったら対応しきれません。
モバイルバッテリー持ち込み・預けルール
電池の含有量などの指標をもとに細かくルールがありますが、一般の旅行者が通常持ち歩くような電子機器であればあまり気にすることはないと思います。
ただ、気をつけなければならないのは、”電子機器本体は持ち込み、預けともに可、予備電池は預け不可”ということです。カメラの予備電池、充電して使うタイプのスマホの充電器などは必ず機内に持ち込みましょう。

電子機器本体のルール
航空会社のHPによると、「リチウム含有量が2g以下のもの、またはリチウムイオン電池のワット時定格量が160Wh以下のものについて1人あたり15台まで機内持ち込み、預け入れともに可能です」となっています。この規定を超えるものについては、機内持ち込み、預け入れともにできません。
「リチウム含有量の合計が0.3g以下のリチウム金属電池またはワット時定格量の合計が2.7Wh以下のリチウムイオン電池を内蔵するものに限り、電源ONのまま機内持ち込み、お預けともに可能です」ということで、普段何気なくスマートフォンなどを電源ONのまま持ち込みしていましたがこのような規定があったんですね。もちろん、通常のスマートフォンであれば電源ONで問題ありません。
リチウム電池を内蔵した電子機器を預け入れ荷物として預ける場合には、以下の措置が必要です。
・本体の電源を完全に切ること
・本体を強固なスーツケースや衣類で梱包するなど保護をすること(偶発的な作動や損傷による発火を防止するため)
予備電池
リチウム金属電池はリチウム含有量が2g以下のもの、またはリチウムイオン電池(バッテリー)は、ワット時定格量が100Wh以下のものは1人あたり20個まで持ち込み可能。預け入れは不可。
リチウムイオン電池(バッテリー)はワット時定格量が100Whを超え、160Wh以下のものは2個まで機内持ち込み可能。預け入れは不可。
モバイルバッテリーは座席上の収納棚へ収納は不可。充電は常に状態が確認できる場所で行うこと。
引用元↓
https://ana-support.my.site.com/jajp/s/article/answers6174ja
主なリチウムイオン電池内蔵用品の持込ルール
ヘアアイロン
コンセント式のものは持ち込み、預けともに可能ですが、電池式のタイプは制限があります。
電池式タイプのうち、電源を本体から取り外せる場合には取り外した状態で本体は持ち込み、預けともに可能です。取り外した電池は機内持ち込みとなります。
また、電池式タイプのうち、フライトモードなどの設定ができるものは持ち込み、預けともに可能です。
電池の取り外しができないヘアアイロンは持ち込み、預けともに不可となります。
参考↓
https://www.jal.co.jp/jp/ja/dom/baggage/limit/
デジカメ
機内持ち込み、預けともに可能ですが、貴重品や壊れやすいものについては航空会社側は機内持ち込みを推奨しています。ちなみに、予備バッテリーがある場合には機内持ち込みが必須で、預け入れは不可です。
三脚については畳んだ状態で長さ60cm以下になれば持ち込み可能です。
ワイヤレスイヤホン
機内持ち込みのみ可能です。機内でも使用できます。
電動車イスの予備バッテリー
こちらは航空会社のHPを確認するよりも、ご自身の電動車イスメーカーに問い合わせることをおすすめします。メーカーによって対応が異なるためです。予備バッテリーでも預けのみ可のものもあれば、機内持ち込みのみ可の場合もあります。
参考↓
https://www.jal.co.jp/jp/ja/jalpri/support/walk.html#Electric_Wheelchair
電子タバコ
機内持ち込みのみ可能で、預け入れは不可です。当然ですが、機内での使用は不可で、本体の充電を機内で行うことも禁止されています。

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