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北海道マラソンのホテル選びや暑さ対策など準備のポイントを徹底解説!

初めて出場する大会は準備物やホテル予約、交通手段や当日のスタート周辺の状況やサポート体制がどのようになっているか不安ですよね。

執筆時点では北海道マラソン2023が3回目のフルマラソン出場であった私自身も、ホテルの場所をどうするかやレース中の持ち物、荷物預け場所や周辺のお手洗いなどの混雑状況がわからず、出場前はとても不安で頭を悩ませました。

私が住む千葉県とは気温の違いもあり、服装にも悩みました。

今回は、主に北海道マラソンに初めて出る方に向けて、ホテル選びのポイントや前日、当日の大通公園周辺の状況、持ち物のアドバイス、コース内の給水や給食、お手洗いの情報などを参加者目線でご紹介します。

北海道マラソンのガイドブックや攻略本のような内容だとイメージしてください。

なお、北海道マラソンは道外からの参加者が半数を占める大会です。
この記事では、道外からの参加者など、札幌での前泊を必要とする方に向けた解説がメインになりますが、札幌市民などの前泊を不要とする方もぜひご参考いただきたい内容になっています。

一度北海道マラソンを走ったことがあるけれど、準備や当日の過ごし方で失敗してしまったという経験をお持ちの方にもお役立ていただけたら幸いです。

北海道マラソンとは

北海道マラソンは2023年で35回目を迎え、国内で唯一夏に行われるフルマラソンの大会です。

<北海道マラソンの特徴>
・札幌市内をめぐるフラットなコース
・2万人のランナーが参加(半数は道外から)
・エントリーは4月初め。公式アプリあり。
・エントリー費は約17,000円
・手荷物置き場は無料で利用可

札幌の中心にある大通公園一体が本部やランナーサポートエリア、スタート地点とゴール地点になっています。
コースは目立ったアップダウンがなく、フラットなのが特徴です。
2023年は北海道大学など東京オリンピックでも使用したコースを一部採用した、日本陸連公認コースでした。

参加者は約2万人となっており、約半数は北海道以外からの参加者です。
西日本からも多数のランナーが参加しているため、まさに全国各地のランナーが集結する大会となっています。

2023年は大会公式アプリを使う方法と公式HPからエントリーする方法の2種類でした。
スケジュールはアプリの場合は4月2日〜4日の3日間の先着順、公式HPからは4月4日から6月9日での先着順となっていました。
アプリの方で先着15,000人を受け付けるため、まずはアプリの利用を検討するのがおすすめです。

エントリー後は大会アプリやHPに順次大会の情報がアップされていきます。
大会が近くなってくると給水地点などもわかるコースマップや大会本部となる大通公園内の案内マップもアプリに掲載されます。
ゼッケン(北海道マラソンでは「アスリートビブス」という表現をしています)や参加賞の受け取りは前日に大通公園で行いますが、その時にもらえる大会の案内も事前にHPから確認することができます。

気温が30度近くまで上がり、制限時間は6時間といった点から、フラットなコースとはいえ初心者の方には厳しい大会になるのではないかという印象です。
「制限時間は6時間あるし、フラットなコースだから初心者向け」という意見を持つ方もいますが、2023年の完走率が81%で、サブスリーレベルのランナーでもリタイア者が続出したことを考えると難しいのではないかと思います。

参加料は2023年の場合は16,500円でした。これに手数料の907円が乗って、17,407円が基本になります。
追加で880円を支払うと番号ではなく名前入りのゼッケンを作成できます。

当日の手荷物置き場は大通公園内に設置されます。無料です。
ゼッケン受け取り時に一緒に専用の袋と、袋に貼り付けるゼッケン番号が記載されたシールを渡されます。
当日のスタート前に番号ごとに指定された場所に荷物を置くことができます。

札幌名物の看板はスタートすぐに見える
北海道庁旧庁舎を出て“アカプラ”を通ると最後の直線

ホテル選び

イベントが重なり混雑する

アーティストのライブなどのイベントと重なるため、飛行機もホテルも争奪戦となります。
エントリーと同時にどちらも抑えてしまうのがおすすめです。
そのために、エントリー前に飛行機の時間や、ホテルもいくつか候補を絞って決めておきましょう。

2023年大会時は私が知る限りでは札幌ドームと真駒内アイスアリーナの2箇所でそれぞれ超人気アーティストのライブがあり、飛行機は当日どの便も満席、札幌市内は観光客で大混雑でした。
空港から市街までのバスや電車の混雑も覚悟して行くようにしましょう。

ホテルは立地優先&朝食時間に注意

ホテルはスタートとゴール地点になる大通公園近くにしましょう。
前日のゼッケン受取や朝のスタート前、ゴール後の移動距離が短い方が体力の消耗が少ないです。
公共交通を使わず、徒歩圏内に泊まっていれば交通トラブルに巻き込まれる心配もありません。
前日に荷物預けの場所等を下見しておけば、ホテルからのルートや所要時間がわかるでしょう。
マラソン中に足を痛めてしまう可能性もあります。痛めた足を引きずって電車に乗ったり、長時間歩くのは辛いですよね。ゴールから近いほど、体の負担は減ります。
すすきのや中島公園、札幌駅前の方が同じホテルランクで安いホテルもありますが、ここはお金をかけるべきポイントと言えるでしょう。

続いて、朝食時間の注意です。
北海道マラソンはスタートが8:30に設定されているため、8:10までにスタート地点に整列しなければなりません。
整列前に荷物預け、給水、お手洗いを済ませることを考えると、どんなに遅くても7:45までには大通公園には着いておきたいところです。
ホテルによっては、朝食開始が7:00という場合があるので、そのホテルは避けるべきです。
できれば6:00から、遅くとも6:30から朝食が始まれば多少レストランが混雑していても、時間的にも気持ち的にも余裕を持てるでしょう。
さらに、ある程度は消化、吸収させた状態でマラソンをスタートすることができます。
7:00から朝食になってしまうと時間的にギリギリなので、気持ちにも焦りが生まれますし、まだお腹が重い状態でスタートすることになってしまうかもしれません。

さらに、大浴場があるとベターです。
前泊の際にもしっかりと旅の疲れを癒した状態で当日を迎えられますし、大会当日もお風呂にゆっくり浸かって疲労を取り除くことができます。

<ホテル選びのポイント>
・大通公園近く
・朝食時間に注意
・大浴場のあるホテルがベター
以上のポイントに注意して、予約が埋まってしまう前に早めにホテル予約を済ませましょう。
ちなみに、私のおすすめはホテルリソルトリニティ札幌です。
大通公園に面した立地にあり、快適な睡眠にこだわって寝具を厳選、大浴場に朝食バイキングもあり、まさに北海道マラソン出場者にピッタリです。
私の宿泊記はこちら
大会前日の大通公園

飛行機選びのポイント3つ

飛行機選びのポイントは以下の3つです。

<飛行機選びのポイント>
・前日15時までには新千歳空港に着く便
・前方座席を指定
・荷物は預けない

前日15時には新千歳へ

15時までには必ず新千歳空港に着くようにしましょう。
新千歳空港から市街行きのバスや電車に乗れるまでに早くて30分程度はかかります。
市街地までの移動は1時間程度かかるので、仮に15時に新千歳空港に到着したとすると、大通公園の到着は早くて16:30になるでしょう。
夕方遅くなるにつれて札幌市街の道は渋滞し始めるので、バスを利用した場合には所要時間がさらに伸びてしまいます。
ゼッケンの受取や大通公園内の下見、ホテルチェックインして荷物整理をするとあっという間に18時が近づきます。
翌日のことを考えると18時台には夕食を済ませて早く寝たいところです。

18時台にはゆっくり落ち着いて食事をするところから逆算すると、15時には新千歳空港に着いておくべきです。
飛行機が遅延することも十分にあり得るので、このくらいの余裕は必要といえます。

前方座席を指定

前方座席を指定する理由は、空港から市街への移動のためというのが理由です。
降機した乗客が高速バスと鉄道に一気になだれ込みます。
バスも鉄道も座席は早い者勝ちです。(鉄道のUシートを除く)
バスはタイミングが遅いと、待ちの列が長くなり、乗客が乗り切れず、1本見送らなければならなくなります。

バスは15分間隔なので、暑い中15分立ったまま待たなければなりません。

前方座席なら早く飛行機から降りることができます。
早く降りることができれば、バスの場合は待つことなく、電車も座席を確保できる可能性が高まるのです。

前方座席の指定は、前日の移動で余計な疲労を溜めないようにするためのコツですよ。

荷物は預けない

荷物は全て機内持ち込みにしましょう。
理由は前方座席を指定する理由と同じで、荷物の受取なしですぐに空港を出て、快適かつスムーズに市街へ移動するためです。

この日はほとんどのお客様が荷物を預けます。
荷物受け取りの時間を省略してササっと空港を出てしまいましょう。

そのために、持ち込み可能サイズのカバンを準備する必要があります。
刃物類など持ち込み可能荷物の内容にも気をつけましょう。

①JAL機内持ち込み手荷物
https://www.jal.co.jp/jp/ja/dom/baggage/inflight/

②ANA機内持ち込み手荷物
https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/boarding-procedures/baggage/domestic/carry-rule/

私の成功と失敗

成功

①エントリーと同時に飛行機とホテルを予約した
②エントリー前にホテルや飛行機の候補を決めていた

エントリー時に飛行機をホテルを予約したため、便も座席も空きに余裕があり、希望の便やホテルを選ぶことができました。

失敗

①飛行機に荷物預けをした
②過去に使ったことのない高速バスを利用した
③新千歳到着時間が遅かった

飛行機に荷物を預けたことで空港を出発するのが遅くなってしまいました。
さらに、普段は鉄道を使っているところを急遽、大通公園まで乗り換えなしで座ったまま行けるならと高速バス利用を決定。
混雑に巻き込まれ、1本バスを見送り、暑い中20分以上待ってバスに乗車しました。
おまけに、夕方に新千歳空港に到着したため、札幌市街の交通渋滞に巻き込まれてしまい、到着が予定よりも15分程度遅くなってしまいました。

スムーズに空港を出て、使い慣れた鉄道で移動すべきだったと思っています。

大会会場で他のランナーの話を聞いていると、札幌市内のホテルがどこも満室で空きがなく、困ったという声が少なくありませんでした。妥協してホテルを選んだ人もいたようです。

参加が決まったら即、飛行機もホテルも抑えましょう。

事前準備のポイント

夏に行われるフルマラソンの大会ということで、暑さ対策が1つのポイントになります。
道外から参加のランナーにとっては、飛行機を利用する点も少し考慮しましょう。

ポイントは以下の通りです。

<事前準備のポイント>
・機内持ち込みできるキャリーバッグ
・補給などラン用品の現地購入はしない
・暑さと雨対策

機内持ち込み可能なキャリーバッグを利用

前項で述べた内容が理由となります。

荷物預けの時間を省略し、早くバスや電車で新千歳空港から札幌市街に移動するためのコツです。

ちなみに、キャリーバッグを推奨する理由は、他のバッグと比べて体への負担が少ないからです。
リュックを背負う、ボストンバッグを手に持つあるいは片方の肩で担ぐという行為は骨や筋肉へのダメージ、骨格の歪みも発生させる可能性があるので、避けましょう。

キャリーバッグなら、手持ちの小さなカバンを引っ掛けて運ぶことができる上、荷物の重みは地面が吸収してくれるため、体への負担が少なくなります。

「このためにわざわざキャリーを買いたくないな…」という方にはレンタルもおすすめです。
【アールワイレンタル】 なら即日発送してくれるので、いつでも使いたい時に使えますよ。

補給などラン用品の現地購入はしない

フルマラソンを走る時には、ゼリーやジェルなどの補給食を持ちますよね。
いつどのようにして調達しようとお考えでしょうか?
初心者で「補給食?なんだそれ?」という方は、補給食が必要な理由やどんなものがいいのかを一度必ず調べてください。

私は補給食の現地調達をおすすめしません。
理由は以下の通りです。

<補給食を現地調達すべきでない理由>
・自分が普段使っているものを売っているお店を探さなければならない
・お店を探して、知らない道を歩き、売り場を探さなければならない
・そもそも、ネットで調べたとしても、本当に希望のものが店頭にあるとは限らない
・直前期になると他のランナーも購入するため、売り切れている可能性もある

エントリーが済んだら早い時期に普段買っている店で普段使っているものを購入し、当日自宅から持参するのがおすすめです。
初めての方の場合には。味も含めて走りながら飲みやすいものや自分に合ったものを見つけるために、いろいろと試す時間が必要になるでしょう。
GW頃からは試し始め、8月上旬までには必要なものを買い揃えるようにしましょう。

使うものによってはかさばることもあれば、重いものもあるでしょう。
それでも、北海道入りしてから焦ることも、余計な体力を使うこともないように補給は持参しましょう。

暑さと雨対策

夏に行われる北海道マラソンは、暑さとも戦わなければなりません。
2023年大会では、スタートの8:30時点で市内は28度を超えていました。(ちなみに、大通公園付近の温度計は30度と表示されていました)
まだ強い夏の日差し、創成トンネルのような湿度が高く熱気がこもった場所、そして雨といったように北海道マラソンはさまざまな天候条件への対応を考えなければならないレースになります。

暑さ対策

帽子とサングラスは必須です。
サングラスは汗でズレることがないように滑り止めがついているものを選びましょう。
レンズを動かすことができ、曇りと暑さ対策のため、内側に溜まった湿気を逃すことができるものもおすすめです。

日焼け止めも必須です。
体は、単に紫外線を浴びることによっても疲労します。
汗や雨で落ちてくることがないように、必ずウォータープルーフのものを選びましょう。
炎天下に長時間いることになるため、SPFやPAの値は高いものがおすすめです。

アームガードもおすすめします。
強い日差しによって腕が熱せられてしまうと、疲労を感じやすくなり、さらに熱中症の危険も高まります。
UVカット機能を備え、吸湿性、速乾性に優れたものはスポーツショップで売られているので、ぜひ利用して見てください。

逆に、ロングタイツはあまりおすすめしません。
理由は、暑いからです。
筋肉疲労対策や紫外線対策は大切なのですが、ロングタイツの場合には熱がこもってしまいがちになります。
しっかりと風を体に当て、熱を逃がせるようにすることも、夏場のマラソンでは重要なポイントになります。

7〜8月の練習で、様々な格好を試してみて、自分に合った服装を見つけましょう。
ちなみに私は、キャップタイプの帽子、サングラス、Tシャツ、アームガード、膝上までのタイツ、くるぶしまでのランニング用五本指ソックス、小さなウエストポーチというスタイルで走りました。
このスタイルも、夏の時期に様々なスタイルを試してみて行き着いたものです。
日差し対策をしつつ、熱中症対策をするうえでは、この服装で正解だったと思います。

私は普段スーパースポーツゼビオでマラソン用品を購入しています。
なぜなら、ウェアや小物、補給まで全て揃うからです。
しかし、店舗数があまり多くなく、店舗によって品揃えに若干差があります。
私の自宅から店舗まで遠いのでなかなか店舗に行くことができません。
そんな時にはオンラインショップを活用しています。
ゼビオが近くにない!という方はぜひ利用してみてください。

雨対策

カッパやポンチョ、あるいはゴミ袋を着て走るといったように、マラソンの雨対策にはいろいろなランナーがいろいろなことを言っています。

私は、北海道マラソンに限り、これらの道具は不要と考えています。
理由は、夏であるが故に雨が降った場合の気温や体温の低下を考える必要がないからです。
雨を浴びて体温が下がってしまうと、身体の機能に影響が出てしまいますが、北海道マラソンの場合にはむしろ熱中症のリスクが下がるため、そのままの服装で我慢して走るのがいいのです。

2023年大会では、スタートから2時間近くまでが猛烈な暑さとの戦いで、その後は雨が降ったり止んだりという天候でした。
雨で体やウェアが濡れて重くなりましたが、気温が下がったおかげでとても走りやすくなったのです。
多くのランナーがこれを「恵みの雨」と呼んでいました。
私自身、雨が降らずに暑いままだったら完走できていなかったと思います。
完走率は81%と低い数値になったのですが、雨が降らなかったら熱中症で倒れるランナーはもっと増えていたと思います。

では、北海道マラソンに限り、私が有効だと思う雨対策は、雨の中で走る練習をしておくことです。
雨に降られて体が濡れた時にどうなるのか、ウェアが濡れて重くなった時にどんな感覚になるのかを体験しておくだけで、レース中に雨に降られても落ち着いて走り続けることができます。
帽子や靴に防水スプレーをかけるのもいいですが、効果は限定的と思っておいてください。

様々な環境で練習を積んでおく

2023年大会は序盤は気温30度超えの中で、強い日差しや暑さとの戦い、中盤はゲリラ豪雨、その後はその繰り返しという過酷な環境でした。
北海道マラソンは気温20度台後半で晴れという天候が続いていたために、このような天候になったのはかなりレアケースで例外的なのですが、今後も高温やにわか雨が降ることは予想されます。

その対策としては、あらゆる環境に体を慣らしておくしかありません。
7月以降は気温が低い早朝や夕方以降に練習を行いがちですが、あえて晴れて気温が高い日中や雨の日に走りに行くというのも、一つの手です。

過酷な環境下で練習を積んでおけば、高温や雨の予報が出ていたとしても、余裕を持って本番を迎えることができるでしょう。

2023の記念品たち
完走メダルをかけてもらった時の達成感は忘れられない

札幌入り〜前日の過ごし方

札幌入りから前日の過ごし方で最も大切なのは、
“新千歳空港到着から就寝までの計画を具体的に立てておくこと”です。

マラソン前日の夕食となると、食べてはならないもの、食べたいものがそれぞれあるかと思います。
事前にお店を調べておけばスムーズでしょう。

では、新千歳空港到着から夜寝るまでの計画のポイントを順番にご紹介します。

札幌市街までの交通

電車かバスの二択になるでしょう。

電車の場合には、大通公園までの行き方が3パターンあります。どれも新千歳空港から札幌方面へのJR千歳線快速エアポートに乗車するのは共通です。
①札幌で乗り換え、地下鉄で大通駅  1,360円 50分弱
②新札幌で乗り換え、地下鉄で大通駅 1,210円 1時間弱
③札幌で下車、徒歩15分で大通公園  1,150円 1時間弱

①②を比べると、①の方が5〜10分早く、②の方が150円安いです。
札幌に慣れていない方には②をおすすめします。
札幌駅の乗り換えは迷ってしまう可能性がありますし、③の荷物を持って15分歩くのは、マラソン前日は避けた方がいいでしょう。

JR千歳線の快速エアポートには、Uシートと呼ばれる指定席車両があります。
840円かかりますが、より快適な座席で着席が確約されるので、混雑が心配な方は利用してみるといいかもしれません。
快速エアポートは国籍を問わず、大きな荷物を持った旅行客が多く利用しており、終日混雑しています。
運よく座れても同行している家族や友達とは離れた席になることも少なくないので、ぜひ検討してみてください。

バスの場合、乗り換えなしで大通公園の、まさにスタート地点になる場所まで来ることができます。
しかも、1,100円と電車の3パターンよりも安いです。

しかし、利用客が多く、バスを待つ客が1台に乗り切れず、次のバスを待つ事態が多く発生します。
もちろん、札幌市街の夕方の交通渋滞も避けられないでしょう。
「到着時間が読めない」というデメリットは頭に入れておく必要があります。

夕食

私はマラソンのプロではありませんので、「どんなものを何時に食べましょう」という話はしません。
あくまで“旅行のプロ”目線でのアドバイスをさせていただきます。

“旅行のプロ”目線でのアドバイスとしては「札幌名物はゴール後の楽しみにせよ」です。
味噌ラーメンやジンギスカン、スープカレーなどの札幌の名物グルメを食べて力をつけたいと考える方もいらっしゃるでしょう。
ですが、これらは前日の夜は避けるべきです。

最大の理由は「並ぶから」です。
案外気温が下がらない札幌の夜に並んでまで夕食を取るのは翌日にマイナスになるでしょう。
あきらめて空いているお店で普段食べているものを食べるようにするのがいいと思います。

(ちなみに私は有名うどんチェーンでうどんを食べました)

並んでまで食べ慣れていないものを食べると、長時間立っていたことによる疲労の上、胃腸にもよくないはずです。
前夜は体調重視の食事にしましょう。

すすきのや狸小路、大通公園の地下のエリアは居酒屋やジンギスカン、ラーメン店が多いです。
すすきのエリアにもチェーンのファミレスはいくつかありますが、定食やうどんとなると札幌駅付近の方が多くあります。

大通公園のホテルから札幌駅付近まで夕食のために歩くのは避けたいという方もいると思います。
いずれにしても、札幌へ渡る前に夕食のお店は決めておくといいでしょう。

前日にやるべきこととやってはいけないこと

ここは旅行のプロというよりは、私の北海道マラソンや他のフルマラソンの出場経験から、前日の過ごし方のアドバイスです。

やるべきこと

・消化にいい糖質多めの夕食をしっかり摂る
・胃腸にいいものを摂る
・水分をしっかり摂っておく
・お風呂に浸かる
・念入りにストレッチ
・コースマップの把握
・ウェアや小物、補給など、マラソンで使うものを全て出しておく
・ホテルから手荷物預け場所やWCの場所、スタート地点の下見
・スタート前の補給の買い出し(持参していないものがあれば)
・起床時間、朝食時間、ホテル発時間を決める

やってはいけないこと

・長時間立ちっぱなし、歩き回る
・夜更かし
・飲酒
・重い荷物を持ち運ぶ

大通公園内は前日と当日ではレイアウトがかなり変わります。
ゼッケン受け取り時にもらえる大会の案内冊子で自身の荷物預けやスタート地点を知ることができるので、参考にしながらお手洗いの場所なども必ず確認しておきましょう。
(同じ案内を数日前から公式HPで確認できます)

ホテルでは大浴場でしっかりと疲れを取りましょう。
翌日使うウェアなどもカバンから出しておき、補給はマラソン中に身につけるウェアのポケットやポーチに前夜のうちに入れておくと、朝に慌てることがなく安心です。

体(特に足)に負担をかけるような行動はなるべく少なくして疲労を溜めないようにしましょう。
飲酒はもってのほかといえます。

前日はしっかり栄養と睡眠をとって余計な疲労を溜めないようにすることを徹底していきましょう。

当日の注意点

起床時間や朝食の内容などは諸説ありますし、その辺りは専門家が書いている記事に譲りたいと思いますが、北海道マラソン経験者として感じた注意点を挙げさせていただきます。

まず、念頭に置いていただきたいポイントです。

・大通公園内のレイアウトは前日と異なっている
・公園のWCは混む
・荷物預け場所からスタートラインは隣のブロックにあることも

大通公園内はアルファベットで区分けされる、スタート地点のブロックごとに荷物預けのエリアが決まっています。
ホテルから自分の荷物預けのエリアまでスムーズに行けるようにしましょう。
前日と当日のレイアウトは公式の案内冊子に記載があるので、前夜のうちによく読んでイメージをつけておきます。

公園内にはお手洗いがかなりの数設置されますが、どこも並びます。
しかし、エリアによって混雑度合いに差があるようなので、列が長ければ違うお手洗いの様子を伺ってみるのもいいかもしれません。
お手洗いの行列を考慮して早めに会場に着くようにしましょう。

自身の荷物預けエリア目の前の道路がスタート地点であれば便利なのですが、そうではありません。
例えば、西4〜5丁目のエリアが自身のブロックの荷物預け場所になっていたとしても、スタート地点は西3〜4丁目のエリアになるといったことが起こります。

混雑や前日との様子の違いから慌ててしまうようなことがなく落ち着いて準備できるよう、整列の30〜40分前には大通公園に着くようにスケジューリングしておくといいと思います。
マラソン経験者にはスタートの数十分前に整列時刻が設定されることは常識ですが、2023年の北海道マラソン整列完了時刻はスタートの20分前であったことは参加するランナーは覚えておかなければなりません。

まとめ

最後に、この記事の要点のまとめです。

・ホテルと飛行機はエントリー完了と同時に予約する
・ホテルは立地が最優先
・ホテルは朝食時間と大浴場の有無を考慮
・飛行機は荷物預けなし、前方座席指定
・暑さ、雨対策は道具と事前の練習が大切
・空港から札幌市街への交通手段は事前に決める
・札幌入り後は体を疲労させないこと重視
・ゼッケン受取、荷物預け、整列の場所と時間は事前に把握する

北海道マラソンはフラットなコースとはいえ夏に行われるだけに、環境面で決して楽な大会ではありません。

それでも、普段は走ることができない札幌のど真ん中、さらに北海道大学や北海道庁旧庁舎などの名所を走る貴重な体験ができるだけでなく、炎天下でも絶えない札幌市民の方々の熱い応援や私設エイドからも力を借りてゴールした瞬間の感動は誰にとっても忘れられない経験になるでしょう。

まさに、マラソンはドラマだと思います。

この記事が北海道マラソンや他のマラソン大会に出場する皆様のお役に立っていれば幸いです。
私も、これからももっともっと早く走れるよう、努力し続けてまいります。

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