修学旅行の添乗員の食事はどうなっている?食事は決まった3パターン

グルメ

「添乗員さん、いつ食事しているんですか?ちゃんと食事とってる?」
と、修学旅行の添乗をしていると先生方から聞かれることが時々あるため、それを解説してみようとこの記事を書きました。

たしかに、添乗員が食事をしているシーンを見たことがある人はあまり多くないかもしれません。それにはきちんと理由があります。
ただ、状況によっては食事を取れないこともあります。
「何とかパン一個だけは口に入れた!」なんて時もあります。

添乗員はお客様より朝早く起きて、夜は遅く寝ます。食事も、お客様が全員食べ始めてから食べ、お客様が食べ終わる前に食べ終わらなければなりません。

この記事では、添乗員のツアー中の食事について、修学旅行でよくある3パターンを例に解説します。
ツアーの内容によって食事のパターンは様々ですが、修学旅行以外の団体旅行やパッケージツアーでもほぼ同様でこの3パターンが基本となりますので、かなり参考になる点は多いかと思っております。

添乗員の食事はどうなっている?

食事をとっているのか?と心配されてしまうこともある添乗員ですが、ちゃんと食事はいただいております。

ただ、ごく稀に
・新幹線やバス車内で食べるはずの弁当が手配ミスで必要数より少なく、お客様に配ったら添乗員分がなかった
・体調不良のお客様の対応で食事をする時間がなかった
などイレギュラーなケースが発生した場合には食事をとれないこともあります。
再度強調しますが、これは本当に稀です。

添乗員の食事は以下の3パターンに分かれています。

・お客様と同じ場所で同じものを食べる
・別部屋でお客様と違うものを食べる
・先生と一緒に別部屋で生徒と違うものを食べる

ちなみに、お客様がフリータイムの時間でそれぞれで食事を済ませてから集合場所に戻るパターンの時には、添乗員も空いた時間に周辺の飲食店などで食事をとっています。
修学旅行では中日の昼食がこのパターンになることが多いです。たまに先生からおすすめのランチを聞かれることがあるので、周辺の飲食店情報は事前にある程度リサーチしておきます。

では、3パターンについて順番に解説していきます。

お客様と同じ場所で同じものを食べる

これについてはほぼ解説不要かと思います。

レストランへの立ち寄りでも、宿泊施設での食事でも、お客様をご案内し、お食事を始めたのを確認してから添乗員も席に着いて食事を始めます。

修学旅行では生徒はクラスごとにテーブルが分かれるのが基本です。
一方で先生や添乗員については、先生と添乗員のそれぞれで席がまとめられているケースと、先生と添乗員が同じテーブルで一緒になっているケースがあります。
後者の場合には一番最初に会場に入った添乗員がすぐに下座を確保するという気配りが必要になってきます。
先生5名と自分で大皿で運ばれてくるお料理をターンテーブルを使いながら取り分けていくスタイルの中華料理のお店に行ったときはものすごく気を遣いました…

パッケージツアーの場合には参加者1グループごとにテーブルがまとめられていたり、2グループで1テーブルだったりと様々ですが、添乗員は会場の端の方でポツンと1人で食事をするケースが多いです。

別部屋でお客様と違うものを食べる

ツアー中に昼食で立ち寄るレストランだとこのパターンが多いです。
1階がお土産店になっていて、2階に団体用のレストランがあるような構造のお店ですね。

このようなお店にはバス乗務員や添乗員用の食事部屋があり、添乗員はそこでバスの乗務員さんや他のツアーで来ている添乗員と一緒に専用メニューの食事をすることがあります。

内容は場所によって様々ですが、セルフでカレーとおかずを取って食べるお店、予約しておいた人数分のおかずがお弁当形式でテーブルにセットされていてご飯やお味噌汁、飲み物をセルフで取るお店、お店の方に頼んだタイミングで料理を運んできてくれるお店などがあります。

お料理のグレードで言ってしまうと、お客様が召し上がっているものよりも低くなる傾向にあります。これは当然ですね。
お客様は2,000円近くする御膳を召し上がっていて、添乗員はカレーなどというパターンはよくあります。

また、このような専用室がない場合には、団体の食事会場とは別フロアや別エリアのレストランの一般客席に座って食事をすることもあります。

例えば、横浜中華街のあるお店では、先生と生徒たちは団体専用の1室にまとまってコース料理を食べ、私は別フロアの一般客席で添乗員専用メニューを注文して食べるスタイルでした。このお店では修学旅行団体を頻繁に受け入れているので、ラーメンや定食などのメニューを添乗員専用にまとめて、メニュー表として作っていました。

2階に団体専用フロア、1階にお土産店と一般用レストランがあるという構造の嵐山にあるとあるレストランでは、一般用レストランで天ぷらうどんをいただきました。このお店では、添乗員は500円の天ぷらうどんか、レストランのグランドメニュー(定価)をその場で添乗員が選ぶと決まっていました。

(定価)とわざわざ書いたのは、添乗員専用メニューがない代わりにグランドメニューを割引で提供してくださるお店もあるためです。

このように、別部屋で1人、あるいは添乗員だけで食事ができると、食事内容に関わらず一息つける時間になるので、私個人としてはこれが最も嬉しいです。

先生と一緒に別部屋で生徒と違うものを食べる

この項目は修学旅行限定、京都や奈良の旅館などでよくあるパターンです。
特に生徒がお部屋食の時によくあります。空いている広めの客室や小さめの宴会場、レストランなどを利用して食事します。「先生別食」と通称しているこのスタイルでは、メニューは基本的に生徒が食べるものとは異なっています。大人向けにかなりいいモノが出てきます。

教育旅行の営業の仕事についての記事で解説していますが、修学旅行で使う業者を選ぶのは先生で、宿は業者選びの大きなポイントになっています。そのため、宿泊施設側としてはまた選んでもらえるように先生方に手厚いおもてなしをしているのです。

生徒の朝食

同旅館・日時の先生の朝食

添乗員としても、このスタイルの旅館に泊まるといいモノをいただけるので、とても嬉しいです。
ごく稀に、先生と同じメニューを添乗員だけ別部屋で食べることができる旅館もあり、ここに泊まれた時には最高の気分です。
旅行業者も宿を選ぶ側の立場にありますから、宿泊施設側が旅行業者をもてなそうとするのも理解できます。ただ、自分がお金を払って泊めていただいているわけではないので、なんだか申し訳ない気持ちもします。

まとめ

ここまでお読みいただきありがとうございます。添乗員の食事について3パターンを例に解説してきました。
別のお部屋で食事をとっているというのは想像できた方もいたかもしれませんが、メニューが別で、どんなものを食べているのかまでは添乗員でないとわからないため、意外に感じた方もいたかもしれません。

修学旅行の先生別食には驚いた方もいたかと思います。
「俺たちがお部屋で食事している裏で俺たちよりいいモノ食べてたのか!」
と思ったかもしれませんが、そう怒らないでください。
先生方は、添乗員のようにその修学旅行で特別に給料を受け取っているわけではないのに、生徒より早く起きて、生徒が寝た後にミーティングをするなど早朝から深夜までずっと働いています。そのくらいのご褒美があってもいいと私は思います。

このブログサイトでは、このように添乗員の仕事の裏側や様々なエピソード、旅行業界の仕事全般について、私が訪れた宿泊施設、旅行に関しての様々なお役立ち情報を発信しています。
気になった方は他の記事もぜひ読んでみてくださいね。

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