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玉造温泉湯之助の宿長楽園“日本一の混浴大露天風呂”を満喫

島根県の県庁所在地である松江と山陰地方を代表する観光スポットである出雲大社のほぼ中間に位置するのが日本屈指の美肌の湯とも言われる玉造温泉です。

その中でも、明治元年に創業し、玉造温泉の旅館の中で最も歴史ある長楽園は“日本一大きな混浴露天風呂”が楽しめる旅館です。
他にも世界が認めた一万坪にも及ぶ回遊庭園、昭和天皇の山荘の一角にある露天風呂付き特別室も魅力で、まさにリーズナブルな楽しみ方から究極の贅沢まで、老若男女がくつろげる旅館となっています。

この記事では、「長楽園ってどんな宿?」と、長楽園について詳しく知りたいという方に向け、私の宿泊記を交えて館内を詳しく紹介しています。

ぜひ参考にしていただき、宿選びにお役立てくださいね。

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玉造温泉 湯之助の宿 長楽園、★完成100年超★長楽園にしかない「混浴大露天風呂」は家族みんなで、恋人同士で、仲間同士で…

玉造温泉とは

島根県にある玉造温泉は日本最古の温泉の1つで、開湯はなんと奈良時代まで遡ります。
当時から美肌の湯として親しまれてきたとか。

奈良時代の書物「出雲国土風土記」(今でいう島根県のガイドブック)には、
「いで湯に一度入ると容姿が端麗になり、再び入れば万病が治る」
と玉造温泉が紹介されています。

現在ではその保湿力の高さから、「浸かる化粧水」とも言われるほど。
旅館の売店では温泉水を使ったスキンケア用品なども並んでいます。

川を挟んで数々の温泉旅館が立ち並ぶ温泉街には飲食店やお土産店だけでなく、足湯、温泉水を汲んで持ち帰れるスポットもあり、いかにも温泉街という雰囲気がただよっています。

玉造温泉ではお土産店やホテルの売店で勾玉にまつわるお土産を目にすることが多くあるでしょう。
さらに、上の写真のように、勾玉橋なんてものも存在するくらいに、玉造温泉と勾玉には深い縁があります。

その理由は単純で、古くから玉造温泉のエリアで勾玉の原料がたくさん取れて、国内でも有数の勾玉産地となったからです。
やがて、職人の手によって作られる出雲の勾玉は全国に広がり、勾玉は出雲地方の伝統工芸として発展、定着していきました。

玉造温泉についてまとめると、
①日本最強の美肌温泉
②勾玉で有名
という点を抑えておけばいいでしょう。

長楽園の概要

長楽園は120坪の広さがある日本一の混浴露天風呂「龍宮の湯」が目玉となっている、玉造温泉の中心に立つ温泉旅館です。
脱衣所に湯浴み着が置いてあって、これを着て入ります。

日本庭園を造成し、旅館業を始めたのは明治元年、「長楽園」の名前がついたのは明治10年という150年以上の歴史ある温泉旅館です。
ちなみに、奈良時代から玉造の地に定住していた長谷川家が温泉を管理し始めたのは江戸時代、そして明治になって旅館業を始めたため、実際には江戸時代から続くともいえるでしょう。

庭園露天風呂「龍宮の湯」ができたのは明治42(1909)年、それ以降昭和の時代には度々皇族が宿泊をしています。館内の大浴場や露天風呂付き客室、離れの客室の増設、リニューアルを繰り返しながら今に至ります。

庭園散策も楽しめる

庭園も丁寧に整備されていて、散策も楽しむことができます。
こちらの回遊庭園はアメリカ紙「ジャパニーズ・ガーデン・ジャーナル」にて日本庭園ランキング入賞を果たしている、海外からもその美しさを認められている本格的な庭園です。
一万坪という敷地の中に、数百種の木々や草花が植えられ、とても丁寧に手入れされています。

中心には日本庭園に不可欠な池があり、離れのお部屋も庭園の中にあります。

夜の大露天風呂

露天風呂も庭園の中の一部となっており、庭園散策中に見下ろすこともできます。

日本の温泉旅館らしい伝統的な庭園は、玉造温泉では珍しいですし、全国を見ても美しい庭園を眺められる温泉旅館は各所にほんの一握りしかありません。

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ロビー

とても広々としたロビーには、枯山水の庭園を見ながらくつろげるラウンジがあります。

夜になるとライトアップされ、とても美しく映えます。

ラウンジのすぐ裏手には売店があり、出雲地方のお土産を買うことができます。
お菓子や工芸品、玉造温泉の温泉水を利用したスキンケア用品、地酒なども売っています。

ロビーから大浴場の方に向かっていく廊下にソフトドリンク、アルコールの自動販売機があります。
ゴミ箱も置いてくれているのがありがたいですね。

ロビーには必ずスタッフが2人程度は常駐しており、様々な質問や要望に対応してくれます。
2月の半ばに宿泊したため、雛人形が飾られていました。また、周辺エリアの観光ガイドマップが置かれておりいかにも日本旅館らしい心配りやサービス、装飾を楽しむことができます。

温泉

長楽園のお風呂は、展望露天風呂「龍宮の湯」と男女入れ替え制の大浴場、貸切家族風呂と露天風呂付き客室といったバリエーションがあります。

もちろん、いずれも美肌の湯として知られる玉造温泉を引いています。
お部屋で温泉を楽しめるなんていいですよね。

大浴場

1Fロビーの奥を進んで行ったところに大浴場があります。
夜と朝で男女入れ替えになります。

写真のように、バスタオルを入口に置いてくれています。
脱衣所は広く、しっかりとした洗面台、ウォーターサーバーもありましたよ。

中は撮影禁止のため写真は撮れませんでしたが、シャワー数が多く、広々とした浴槽で思いっきり足を伸ばしてリラックスできます。

雨よけ付きの露天風呂もついています。
石に囲まれた和の雰囲気漂うお風呂は、究極の贅沢感を味わうことができます。

混浴大露天風呂「龍宮の湯」

さて、いよいよ長楽園の顔とも言える「龍宮の湯」のご紹介です。
120坪という日本一の広さを誇るというだけでもすごいのですが、「沸かさず、薄めず」の源泉掛け流しの大露天風呂です。
湯あみ着を着用して入浴する混浴風呂になっています。

庭園から脱衣所へ向かっていくのですが、庭園から脱衣所へ降りていく階段から男女別になっています。
女性側には室内のシャワーや内湯がついており、男性側は屋外(屋根付き)のシャワー付きです。

脱衣所には、このようにタオルと湯あみ着が置かれており、脱衣所から着用していきます。

カップルで行く場合には大露天の中で相手を待つ時間もなんだかワクワクします。

時間によっては写真のようにプロジェクションマッピングで旅館や玉造温泉エリアの紹介映像などが流されます。

美しい庭園のど真ん中で入る温泉はまさに風情の極みであり、最高の贅沢です。
気心の知れた友達みんなでも、カップルでも、家族でも、みんなで一緒に体全体を伸ばして入ることができます。
70cm程度だと思いますが、やや深さがある点は注意が必要です。

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お食事

長楽園は出来合いのものを取り寄せるのではなく、地元の食材をできる限り多く使用して手作りすることにこだわっています。
安心安全で美味しいお食事への強い思いを感じることができる内容ですよ。

夕食、朝食ともに会場での会席料理となります。

夕食

夕食は出雲の名産をたくさん使ったお料理が並びました。
お献立は季節ごとに変わるため、毎回旬の地元食材を味わうことができます。
※今回ご紹介するのはスタンダードプランです。

私が宿泊した時には島根牛のしゃぶしゃぶを中心とした島根の恵みあふれる和会席でした。

出雲そばやカニ、地元の野菜、季節の食材を使用しているため、旬で新鮮な状態の美味しいお料理を味わうことができます。

参考までに、私が宿泊した2023年2月のお献立です↓

牛しゃぶやキレイな赤ピンク色に脂身の模様がとても美しく彩られています。
食べるのがもったいないくらいで見ているだけでも幸せな気分になれます。

途中でレンゲ風のお皿に載っているソースのキューブを溶かして味変も楽しむことができます。

前菜やサラダを食べ終わると温物が出てきます。

すっぽんを使用したあんかけと、鱈が入った茶碗蒸しという、ちょっと珍しいお料理でした。

お料理の最後にはすずしろの炊き込みご飯です。
冬ならではかもしれませんね。

最後のデザートはとてもおしゃれでした。
自家製プリンの上にりんごのコンポートを載せ、その上からシロップをかけていただきます。
さっぱりと濃厚のコンビネーションが最高でした。

夕食についてまとめると、土地のものあり、旬のものあり、味変の楽しさあり、珍しいお料理ありといったように、とても彩り豊かで美味しかったです。
季節によると思いますが、出雲エリアの食材はだいたい網羅できたと思います。

玉造温泉エリアはほぼ旅館しかなく、飲食店は数少ないので、初めて玉造温泉に行く方や慣れておらず土地勘がない方は、必ず夕食付きで旅館を予約しましょう。

朝食

朝食は夕食と同じ会場になります。
様々な小鉢が並び、おかゆに焼き魚がセットです。
ちなみに、蓋が閉まっている陶板の上に魚が焼かれていました。

朝からおかずの種類が多く、バリエーション豊かなお食事ではないでしょうか。
長楽園では、朝はご飯ではなくおかゆです。
前夜に深酒してしまった、夜更かししてしまった、などで食欲がないという方でも食べやすいですね。

今回ご紹介したお献立はあくまでも私が宿泊した時のものです。
季節によって内容は変わりますので、ご予約の際にご確認ください。

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お部屋

長楽園は2館に分かれている上、離れもあるなど実に多彩な客室のラインナップになっています。

リーズナブルなお部屋では和室、和室にベッドのタイプのお部屋となります。
コンセプトルームとして、ダイニングテーブル付きの部屋、庭園を眺められるカウンター付きの部屋、ユニバーサル対応のお部屋もあります。
さらには露天風呂付きの離れや、専用庭園と露天風呂付きの特別室があります。

最高峰は「別邸 相生」です。
専用露天風呂付きなのはもちろんのこと、専用エステにパウダールーム、専用のお食事「しまね美食膳」をいただくことができます。
こんなにも最高に贅沢なお部屋で縁側で庭園を眺めながらくつろいでみたいものですね。

ちなみに、私が宿泊したのは14畳の一般客室です。

お部屋に入った瞬間に「広い!」と感じずにはいられませんでした。
特別な豪華さは感じないけれど、日常を忘れてゆったりと落ち着く日本の温泉旅館ならではの風情を感じます。

広々とした洗面台に大きな鏡があり、

この味のある棚には横に空気清浄機、上に電気ポット、ティッシュもわかりやすいところにあり、中にはお茶やコーヒーのセットが入っています。

部屋風呂もあります。

夕食の間に布団を敷いておいてくれるので、自分で敷く必要はありません。
客室内のWi-Fiは快調で翌日の予定を立てるためにインターネットで調べものをすることもできます。

今回は長楽園の中で最もリーズナブルなお部屋をご紹介しましたが、予算や目的に合わせて選んでみてくださいね。
離れのお部屋などは数が少ないため、すぐに予約が埋まってしまいます。
少しでも興味があれば、早めに予約を取っておきましょう。

ご予約はこちらから。

アクセス

電車の場合

JRの玉造温泉駅が最寄りになります。
そこから、路線バスまたは旅館の無料シャトルバスを使います。

無料のシャトルバスの場合には駅のロータリーに停まっているため、迷うことはないでしょう。系列の玉造国際ホテルを経由するため、所要時間は15分程度です。

路線バスの場合、駅から2分程度歩いた「玉造温泉駅入口」バス停から玉造温泉行きのバスに乗車し、10分程度で到着する「温泉上」バス停で下車すると、すぐそばです。
「玉造温泉駅入口」の玉造温泉方面ののりばには、バス停の設備が全くありません。
玉造温泉駅から出て最初の突き当たり付近(反対方向の停留所の向かい)で待っていればバスに乗ることができます。

車の場合

カーナビで来ると裏道へ案内される場合が多くあるようです。
温泉街を川に沿って南向きへ走っていくと左側に旅館はあります。
松江玉造ICが最寄りのICです。

 

長楽園には娯楽施設がないため、館内は静かで大人の落ち着いた雰囲気に包まれています。
日本の温泉旅館らしい風情を感じながら、日常を忘れてリラックスしてみませんか?

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