修学旅行の中日には1日かけて班別行動を行う学校が多く、
朝9時前くらいに生徒を送り出し、先生もフリータイムに入る9時半頃には、
たいてい添乗員もフリーになります。
中学校であれば16時頃まで、高校であれば学校によっては20時近くまで班別行動になり、
たいてい生徒帰着の1時間前くらいまでが添乗員のフリータイムになります。
この記事では添乗員がそのフリータイムに何をしているのか、
どんな過ごし方をしているのか解説しています。
添乗員を目指す方には参考になる情報になると思いますし、
それ以外の旅行好きな方々にも気軽な読み物と思って気楽に読んでいただけたら嬉しいです。
下見してお勉強
スムーズにお客様をご案内するために、下見は不可欠な準備です。
お客様をご案内中に添乗員が道に迷ってしまっては、
カッコ悪い上に時間的にもロス…
新幹線や飛行機に乗り遅れてしまったら大変です。
下見先では団体受付の場所、駐車場の場所、駐車場から受付の導線などを確認しています。
添乗員が下見する場所は、以下のように決めています。
①翌日に行くところ
例えば、2泊3日の行程であれば、2日目に班別行動、3日目はクラス別行動が多いです。
3日目、添乗員はどこかのクラスと同行して業務を行うのですが、
この日に行く場所が初めての場所や久しぶりに行くところの場合には、
スムーズに案内できるように下見をしておきます。
②翌週以降の修学旅行で行くところ
添乗員は修学旅行シーズンのピーク時になると、
毎週あるいは週に2回京都や日光を訪れることもあります。
そこで、添乗中のもの以降のツアーの行程表をもとに、
行ったことのない場所や久しぶりに行くところなどを下見します。
私の経験では、次週の修学旅行で特別支援学級の班別行動に同行することが決まっていたため、
宿泊予定の旅館から最寄り駅までの導線、駅のエレベーターの場所などを確認するといった、
ややイレギュラーなケースもありました。
③定番だけど行ったことのないところ
1年も添乗員をやれば定番の場所にはたいてい行くので、
新人向けの下見コースではあります。
京都で言えば金閣寺、清水寺、嵐山、伏見稲荷大社といった場所がこれにあたります。
特に伏見稲荷大社は駐車場から入口まで徒歩15分も一般道を歩くので、
必ず確認しておくように先輩から言われます。

金閣寺や清水寺も駐車場から団体受付がやや遠く、
確認しておかないと生徒たちの入場がスムーズに進まないので不可欠です。
たいてい、バスを降りたらガイドさんが生徒と先生を案内し、
その間に添乗員が先回りして受付、生徒たちを待ち構えて入場という流れなので、
添乗員が迷って受付に手間取ると生徒たちが追いついてしまい、
添乗員の受付のために生徒と先生を待たせる状況になってしまいます。
このような状況を避けるために下見が不可欠なのです。
④よくお世話になる旅館・ホテル
修学旅行で使用する宿はある程度決まっています。
修学旅行シーズンには修学旅行専用にする旅館もあれば、
修学旅行を一切受け入れない宿など、はっきりと分かれているためです。
また、旅行会社と宿との契約によっては、
A社を通さないと修学旅行の予約を受けないという方法を取る宿もあります。
そこで、よくお世話になる旅館やホテルをあらかじめ先輩に聞いておき、
挨拶まわり、見学をさせてもらうこともあります。

下見はあくまでも業務ではありません。
自分自身のための勉強です。
よって、誰かに命じられるわけではなく、自発的に行っています。
そのため、業務時間外に行い、下見のための給料も交通費も発生しません。
それでも、お客様の笑顔のために頑張るのが添乗員なんですね。
決して我慢しているわけではなく、
「笑顔が見たい!」という一心で、好きでやっている添乗員が多いです。
休んで疲れを取る
朝6時頃から仕事が始まり、22時〜23時まで働くのが修学旅行です。
そのため、睡眠不足や疲れからは逃れることができず、
疲労回復のために時間を使う添乗員もいます。
宿でゆっくり過ごしてお風呂に入ったり、
睡眠を取ったり、外出は食事程度に控えて、食事は宿の近くで済ませるなど、
工夫して疲れを取るように努めます。
健康で元気に仕事ができることは添乗員にとってとても大切です。
添乗員が睡眠不足で疲れを溜め込んでいては、旅行がスムーズに進められません。
休み方としては、連泊ならば宿の自分の部屋を使ってシャワーを浴びる人もいれば、
リラクゼーション、マッサージのお店に行くという添乗員もいます。
沖縄の国際通りに行きつけのリラクゼーションのお店があるという先輩もいました。
その他にも、カフェでゆっくり過ごしたり、
美味しいものを食べに行くこともあります。
観光してリフレッシュ&知識を増やす
修学旅行で訪れるスポットや定番のお土産以外にも、
いろいろと知識があった方がいいのが添乗員という仕事です。
若い女性の先生や高校生からはおしゃれなカフェを聞かれることがあり、
ベテランの先生からは、定番とはちょっと違うおすすめのお土産を聞かれることがあります。
ベテランの先生になると「もう八つ橋は飽きた」と言うんですよね。笑
空き時間を利用してカフェを巡り、インスタに投稿している添乗員もいますし、
修学旅行では行かないマニアックなお寺、神社を巡るコアなファンも。

私の場合は、地元の方に人気の飲食店やカフェ、お土産をバスガイドさんに聞いて
足を運んでみることが多いです。
地元の方が足繁く通うお店やお菓子なら、ハズレない可能性が高いですよね。

京都で地元の方々やお土産に大人気、マールブランシュの「茶の菓」や「お濃茶ラングドシャ」は
ガイドさんから教えてもらった情報です。
京都のお土産は地元ガイドおすすめ「京都のほんまもん」の“茶の菓”で!
沖縄では定番のタコライスや沖縄そばなどを食べられるお店を把握するようにしています。

しばしば業務が入ることも
クラス別行動や全体での行動と違って、同行して観光のサポートをする必要がない班別行動中にも業務が発生することは多々あります。
基本的にあるのは、先生への差し入れを買いに行くことです。
先生の夜の会議の際にお茶やお菓子を用意するので、その買い出し業務はあります。
また、翌日に利用するレストランや体験施設などへの確認連絡も行います。
レアなケースとしては鉄道会社への人数変更手続きがあります。
人数の減少がわかっている場合には、事前に手続きすることで料金が戻ってくる場合があります。
反対に、人数が増えることがわかっている場合には、席を確保しなければなりません。
体調不良者が出た場合に生徒、先生と一緒に病院に同行することもよくあります。
病院内では支払い程度で業務はないのですがチーフ添乗員とこまめに状況を電話で共有して、
先生方と対応を話し合ってもらいます。
状況によっては途中帰宅ということもあります…
また、添乗員の多くは同じ週の後半や、翌週にも添乗が控えている場合が多いので、
次回以降のツアーの担当者と連絡を取ったり、行程表をもとに下調べをする時間としても使います。
まとめ
添乗員の空き時間の使い方について解説してきました。
このように、添乗員はそれぞれ空き時間をかなり自由に使っています。
ただ、遊んでいるというよりは、業務のためになることを自分で考えて、
自己研鑽の時間に当てるのが基本の過ごし方です。
そのようにルールを定められているわけではないのですが、
添乗員は自分の意思で自分磨きや業務にプラスになる過ごし方を自然にしています。
こうして、添乗員は知識を増やし、経験値を高めていっているのです!
ツアー中、わからないことをどんどん質問してくれると、
添乗員にとっても大きな勉強になりますので、気軽に話しかけていただけたら嬉しく思います。


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